【登壇質問】
通学路の安全確保に向けた点検、対策はどのように行われているでしょうか。また、点検結果によって、要対策箇所として挙げられた箇所は、課題のまま放置されることなく対策がなされているのか伺います。
【回答】教育長
私からは、通学路の安全確保と小学校の統廃合についてお答えさせていただきます。
初めに、通学路の安全確保に向けた点検、対策についてでございますが、現在、教育委員会では匝瑳市通学路交通安全プログラムを策定しており、平成24年より、本プログラムに基づき、通学路の安全対策を行っております。
各学校ごとに保護者や児童からの情報を参考に、対策要望箇所の洗い出しを行い、例年7月から9月までの間に、学校関係者、匝瑳警察署、道路管理者でございます千葉県海匝土木事務所、市建設課、教育委員会担当が現地において通学路合同点検を行っております。その後、対策要望箇所について、それぞれの団体が具体的な対策を検討し、匝瑳市通学路安全推進会議において各団体の対策事項について進捗状況の確認、情報交換を行い、対策事項の改善に努めております。
なお、各学校ごとの要対策箇所及び対策事項については、市ホームページで公開しております。
【再質問】
1、
点検によって洗い出された要対策箇所は可能な範囲で解決されているでしょうか。
【回答】学校教育課長
要対策箇所については、ほぼ全て何らかの対策がなされていると認識しております。例えば、信号の設置などは、警察署から道路の状況などによっては対応が難しいという説明を受けております。また、過去には、歩道を広げる等が対策として挙げられましたが、地権者の同意が得られず、実施できていない事例もございます。
児童生徒が安心して通える通学路の整備に向けて、今後も通学路安全推進会議の機能を生かして計画的に進めてまいります。
2、信号機の設置など、現実的に難しいものを除き、基本的には要対策箇所の対策はちゃんとなされていると認識いたしました。
それで、道路といえば、よく要望として聞くのが草や木の枝などの処理かと思います。そもそもの話なんですけれども、道路に飛び出た木の枝や草などは誰に管理責任があるのでしょうか。そして、市道だった場合、どういった対応になるのでしょうか。
【回答】建設課長
道路に飛び出た木の枝や草の管理責任につきましては、民法によりますと、その所有者が負うものとされております。
次に、市道だった場合の対応についてでございますが、木の枝や草が張り出して通行の障害となっている箇所を把握した場合は、該当する土地の所有者へ連絡し、適正管理をお願いしております。また、通行の支障となる状況や危険性などから判断し、職員や委託業者によって伐採作業を行う場合があります。
3、基本的には管理責任は土地の所有者で、致し方ない場合はこちらでということで、では、県道だった場合はどういった対応になるでしょうか。
【回答】建設課長
県道につきましては、道路管理者が県になりますので、千葉県海匝土木事務所へ情報提供し、対応をお願いしております。
4、次に、建築限界について伺います。
法令上、道路の安全を確保するため、障害になるものを歩道や車道の上空どれくらいの高さまで置いてはならないことになっているでしょうか。
【回答】建設課長
建築限界とは、道路上で車両や歩行者の交通の安全を確保するために障害となるものを置いてはいけない高さ等の空間確保の限界のことで、道路構造令により、一般的な車道においては高さ4.5メートル、歩道においては高さ2.5メートルとされております。
5、車道で4.5メートル、歩道で2.5メートルに障害となるものを置いてはいけないということですね。しかしながら、障害となるものが建築限界を明らかに超えていて、しかもそれがなかなか除去されず、常態化している通学路があります。
中学生の通学路となっている山側の地域の幾つかの道路になるんですけれども、特に県道八日市場佐倉線の匝瑳中継施設の入り口辺りから吉田地区南神崎辺りのエリアで、草や木の枝、シノタケが道路に飛び出していまして、車は中央線をまたがなければ通行できない箇所もあります。さらに、雨が降ると雨の当日から数日間はシノタケが道路に垂れ下がっていまして、もともと片側1車線ずつ、合計2車線の道路が、ほぼ合計1車線のようになるところがあります。しかもここ、もともとカーブが多く、見通しの悪い道でそういうことが起きておりまして、対向車が来ると接触の危険性があります。そういう危険な道路状況の中、中学生が自転車で通学しています。非常に危ない。
ほかにも佐原八日市場線の生尾から大浦辺りまでであったり、さらには、真っすぐきれいな道と思われがちな296でさえも自転車で通学する中学生にとっては、ところどころ道がぼこっと隆起していましてスムーズな走行がしづらく、そして、暖かい時期になってくると、草が本当にわんさか繁茂して、つる性の草が道を占有して、非常に通行しづらいという状況になっています。
それで、自治体によって建築限界、障害物を置いてはならない道路の上空何メートルまでというものをイラストで分かりやすく周知しています。ですので、匝瑳市でもこれはやるべきだと思うんですけれども、そういった取組は匝瑳市はやっていますでしょうか。やっていなければ、広報や公式LINEなどで周知、さらに土地の所有者にしっかりと示すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
【回答】建設課長
広報そうさや市のホームページを通じて、土地の所有者には適正管理についてはお願いをしておるところではございますが、建築限界につきましては、今のところ掲載はしておりません。御紹介いただいた事例につきましては、貴重な御意見として参考とさせていただきます。
6、土地の所有者や一般市民にとって、適正管理と言われても、どれくらいまでの範囲、管理責任があるのか、もう漠然として分からない部分もあるかと思います。ここを超えたら直ちに駄目ということではなく、あくまでも目安として具体的な数字、明確に示されると非常に理解しやすいと思いますので、ぜひ周知の徹底をよろしくお願いいたします。
明らかな管理不全によって、あるいは、管理不全の状態を放置して、それが原因で何か事故があった場合には誰に責任があるのでしょうか。
【回答】建設課長
民法によりますと、竹木等の管理に瑕疵があることによって他人に損害が生じたときは、所有者は被害者に対してその損害を賠償する責任を負うとされております。また、国家賠償法では、道路の管理に瑕疵があった場合には道路管理者が責任を負う可能性があることから、市道につきましては、先ほど御答弁申し上げたとおり対応し、適正な管理に努めております。
7、管理に瑕疵があることによって他人に損害が生じた場合は所有者の責任、そして、道路においては道路管理者に責任を負う可能性があるということですね。
何か損害があって、お金で済む話ならまだいいんです。ただ、身体的に何かあった際に、責任なんて取り切れないと思うんです。ですから、やはり適正管理が必要なんですけれども、正直な話、市道については、ある程度、適切に管理していただいていると認識しています。ですが、問題は県道、そして296なんです。管理不全の状態でかなり放置されています。
一応、対応はしていただきまして、先日も落ち葉が堆積して土になって、もともと狭い道がさらに狭くなっていたので、土の除去をしていただきました。全体の中の一部なんですけれども、なので、感謝もしているんですけれども、依頼してから2か月ぐらいかかって、とにかく遅くて、場所によっては、おおむねほとんどの期間で管理不全の状態であると言えます。県のほうでも、今の答弁の内容、管理責任の問題ですね、分かっているはずだと思うんですけれども、本当に分かっているのかなと疑問に感じざるを得ません。
県のほうの認識も問いたいところなんですけれども、この辺の周知、何かあったら賠償責任を負う可能性がありますよと周知している自治体があります。ですので、匝瑳市でも土地の所有者や一般市民向けに、所有者の責任についても、先ほどの建築限界とともに、しっかりと赤字で強調するくらい明確に周知、通達をするべきだと考えますが、改めていかがでしょうか。
【回答】建設課長
建築限界につきましては、先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。所有者の責任につきましては、ホームページに現在、掲載しておりますので、引き続き周知に努めてまいりたいと考えております。
8、管理不全の所有者は、きっかけがないと市のホームページを見ないと思います。気づきのきっかけとして、こちらからのアプローチが必要です。市内在住者であれば、個人的には地域の回覧板ですとか、広報が効果的かと思いますので、効果のあるアプローチをお願いします。
それから、小学生の通学路の安全点検は毎年行われているんですけれども、中学生の通学路の安全点検は行われているでしょうか。
【回答】学校教育課長
中学校の通学路については、小学校の通学路点検により網羅しているため、実施しておりません。
また、毎年8月に匝瑳市PTA連絡協議会が各小・中学校の様々な要望事項を取りまとめ、市長へ要望書を提出しており、その中に、中学校の通学路や校舎周辺の安全管理に関する要望も含まれております。これを受け、教育委員会を含む関係課が対策を検討した上で回答書を提出しております。そのほか、保護者や学校等から御指摘のあった通学路の危険箇所については、個別で学校教育課から実態を把握し、必要に応じて、道路管理者や警察署などに働きかけを行い、対策を検討しております。
9、今、御説明の中で網羅しているとありました。中学生は自転車通学をするので、通学路としての範囲が広く、小学生が通らない道も通るので、網羅できないと個人的には思ってしまうんですけれども、この網羅しているという考え方はどういうことなのか御説明お願いいたします。
【回答】学校教育課長
中学生の通学ルートにつきましては、小学校の通学路と重複する部分が多いことから、エリアとして網羅しているという言葉を使わせていただきました。
また、現在、中学校の通学路合同点検を実施していない理由につきまして、大きく3点ございます。
1点目は、通学路交通安全プログラム策定の経緯でございます。平成24年に全国で相次いだ登下校中の児童の重大事故を受け、国が示した基本指針において、とりわけ安全確保の必要性が高い小学校を最優先の対象として合同点検を進めるよう示された経緯から、本市におきましても小学校を中心に体制を構築してまいりました。
2点目は、通学路ルートの多様化です。小学生が徒歩による登校を基本としているのに対し、中学校は自転車通学や保護者による送迎、公共交通機関の利用、さらには、部活動の実施などにより通学時間帯や移動ルートが多岐に分散しています。そのため、特定の路線を通学路として限定し、一斉に環境整備を行うことが技術的に困難であるという側面がございます。
3点目は、生徒の発達段階です。中学生は道路交通における危険予測能力や自立的な回避能力が格段に高まる時期であることから、道路の拡幅やガードレール設置といったハード面の対策に加え、自転車の安全利用や交通ルールの遵守といったソフト面、すなわち交通安全教育の充実に重点を置いて取り組んでいるところでございます。
教育委員会としましては、本日の議員の御指摘を踏まえ、今後は、合同点検を含め、把握できる範囲で中学生の通学ルートに関しても危険箇所の点検に努めてまいります。
10、合同点検の経緯、様々な事情の御説明ありがとうございました。
中学生自らの危険回避能力の高まり、交通安全教育の充実も理解しました。しかしながら、その能力をもってしても危ない、ハード面での対応が必要だと感じております。恐らく教育委員会としても県道なら県に伝えていると思うんですけれども、実際のところ、県道については、そこまで対策がなされていないというのが現実だと思うんです。
そこで、疑問に思うのは、小学校の通学路の合同点検で洗い出しを行った要対策箇所は対策がなされ、中学校の通学路で要望が出された個別案件については対策がいまいちだと感じております。ですので、毎年とは言いません。中学生の通学路で問題となるようなところは大体決まっていますので、一度、関係者による合同の、特に海匝土木事務所と警察ですね。合同の点検をやって、ここは危ないですよねとか、この道路標識、隠れて見えていないですよねという問題点の共通認識を持っていただいたほうがよいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
【回答】学校教育課長
教育委員会といたしましても計画的な安全点検を進める一方で、日々変化する交通状況や現場から寄せられる声に対して、柔軟かつ迅速に対応する個別の現地点検を行うことは、子どもの命を守る上で極めて重要な役割を果たすものと認識しております。
今後も危険を把握した段階で、写真や動態図を添えて、速やかに管轄署や関係機関等へ要望を提出し、合同の現地点検を行うなど、早期の対策実現に向けた働きかけを実施してまいりたいと考えております。
11、少なくとも小学校の通学路の要対策箇所はインターネットで公開されて、誰にでも見られる状態にあります。社会の共通認識として共有されています。合同点検云々は置いておいたとしても、中学生の通学路の要対策箇所についても社会の共通認識として共有できるよう、インターネットで誰にでも見られるようにしたほうが対策する側ももっと対策の必要性を責任としてちゃんと受け止めることができるので、私はやるべきだと思うんです。対策がされるべきなのにされていないという背景から見てもやるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
【回答】学校教育課長
今後は、国や他自治体の動向、また、本市における中学生の通学実態を把握しつつ、現行のプログラムに中学校の通学路を組み込んでいくことが可能か、最終的にホームページ等で公表することが可能か、関係部局とも協議した上で調査研究してまいりたいと考えております。
12、根本解決のための手段、協議、研究、よろしくお願いいたします。自転車通学をしている中学生のために、自転車で走行することを想定した課題認識をお願いしたいと思います。
そして、先ほど来、申し上げているとおり、特に八日市場佐倉線は、ずっと地域の人や中学生の保護者から危ないと心配の声、対処してほしいと常に要望が上がってくる道路です。私もさんざん海匝土木事務所に赴いて、常々要望していまして、対応は一応してくれるんですけれども、とにかく時間がかかってなかなか解決に至りません。しかし、管理不全だろうが何だろうが中学生が毎日通学しています。
これ、八街市の事件のように、何か事故があってから対応するでは遅いと思うんです。私は、絶対にただの一人も犠牲者を出してはいけない、中学生が悲惨な目に遭ってはいけないと思うんですけれども、教育委員会の見解をお聞かせください。
【回答】学校教育課長
議員御指摘のとおり、児童生徒の貴い命を守る通学路の安全確保は、教育委員会としての最重要の責務であると深く認識しております。悲惨な事故を未然に防ぐためには、事故が起きてからでは遅いという危機感を常に持ち、対策を講じることが不可欠であります。教育委員会としましては、これまでも通学路交通安全プログラムに基づき、関係機関と連携した合同点検や安全対策を進めてまいりました。また、学校、保護者、地域などからの御指摘についても迅速に対応しております。
今後とも警察や道路管理者、学校、そして地域住民の皆様との緊密な連携をさらに強化し、実効性のある対策を徹底してまいります。重大事故は絶対に起こさないという強い決意のもと、児童生徒が安心して通学できる環境づくりに全力で取り組んでまいります。
13、強い決意のもと、よろしくお願いいたします。
山側の地域の道路で、道路の当たり前、交通標識が見える、白線が見える、障害物がない、そういった安全な道路の当たり前が確保されておりません。市内の道路全てとは言いません。そういった当たり前は、せめて通学路の安全はしっかりと確保されるということを改めて県に対して要望、県も言われてから動くのではなく、定期的に点検だとか対策をして安全確保をしていただくよう、しっかりと要望していただきたいと思いますが、お願いできますでしょうか。
【回答】学校教育課長
議員がおっしゃられているように、基本的な道路環境が悪く、通学路の安全に支障が出ている箇所が確認できれば、関係各課と連携し、県に要望してまいります。
14、道路環境が悪いんです。しかも今後、小学校のスクールバスが通ります。既にあそこを通っているJRバスもカーブのところで中央線をまたいで走行していて、JRバスからもどうにかしてくれと県の土木のほうに要望が行っています。スクールバスが安全に通行できなかったら困ります。危険視しているこの八日市場佐倉線の中でも、ポイントポイントで微妙に問題が違っていたり、隣接する地権者も違いますので、根本解決に向けて、箇所箇所での対策をお願いしたいと思います。
そして、あまりにも改善されない、あるいは、年間を通してこまめな対応が難しい、無理そうであるならば、特に危険な場所については、道路の拡幅という可能性も踏まえて要望を、土地については利用もしていないですし、管理もできていない土地ですので、譲渡してもらって道路の拡幅という可能性、そういったことも踏まえて、通学路は教育委員会の所管でありますけれども、匝瑳市の子どもたちは匝瑳市の宝です。市長からも、ぜひ直接、県に要望したり、場合によっては県議との情報共有だとかお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。
【回答】市長
今、様々、議論あったとおり、非常に、八日市場佐倉線ですか、毎年、御指摘をいただいている箇所だというふうに認識をしています。
そういう中で、やはり子どもたちの安全を確保した通学路というのは、非常に私も大切なことだというふうに思いますし、先ほど議員からありましたとおり、本当に一人の命も失うというようなことがあっては本当にならないというふうに私も考えますので、私からもその箇所箇所について、先ほど写真を撮ったり動態地図つけながらというところで、どこの部分がどう悪いんだというような具体的なことの指示を我々からも県のほうに今後しっかりと要望してまいりたいというふうに考えておりますので、根本的な解決につながるよう努めてまいりたいというふうに考えています。
頼もしい回答、どうもありがとうございます。よろしくお願いします。