【登壇質問】
小学校の統廃合計画について、保護者や地域の方への説明会が行われました。保護者や地域の方の御意見、あるいは保護者や児童には改めてアンケートを取りましたが、どのような結果になりましたでしょうか。以前行ったアンケートは、全員協議会での説明では、閉校対象である吉田、豊和、共興の児童も前向きな意見が多かったという説明がありましたが、新たに行ったアンケートではどうだったでしょうか。また、学年によっても意見が違うと私は考えております。もうすぐ中学生になる高学年と、まだ小学校生活が始まったばかりの低学年とでは意見が違うのではないでしょうか。
改めて、吉田だけの意見の集約、あるいは、統合される3校だけでの意見の集約、そして、保護者や地域の方へ見える形で示す必要があるのではないでしょうか。また、様々な意見が寄せられたと思いますが、児童や家庭の不安を解消するような説明、働きかけは今後ありますでしょうか。そして、説明会の中では、示された計画についてはまだ決定ではないという説明がありました。何をもって決定とするのか、教育委員会の見解をお聞かせください。
【回答】教育長
小学校統廃合に向けた経過と統合の最終決定についてお答えをさせていただきます。
初めに、経過についてですが、本年4月下旬に第1次再編計画の対象校である吉田小、その統合先の予定である豊栄小、同じく対象校である共興小、豊和小のPTA集会において、担当より保護者を対象に概要説明を行いました。その後、各学校において児童に説明をし、4月下旬から5月上旬にかけまして、吉田小児童、保護者にアンケートを実施しました。
次に、5月11日に第1回の学校再編計画検討委員会を開催し、匝瑳市学校再編基本計画原案について審議をし、承認を受けました。その後、吉田地区説明会を5月16日、5月30日に実施し、地区の方々から様々な御意見をいただいております。6月に入りまして、ホームページにて、学校再編基本計画素案に対するパブリックコメントを6月末まで実施しております。また、統合に向け、吉田小、豊栄小の教職員による準備会も6月9日からスタートしております。
今後の予定でございますが、昨日、開催しました第2回吉田小保護者説明会、今月下旬に開催予定の第3回地区説明会、両校の交流会等を経て、第2回吉田小児童・保護者アンケートを実施し、それらの経過や結果を検証した上で、7月21日に開催します第2回学校再編計画検討委員会に諮り、その後、広報そうさで匝瑳市学校再編基本計画について市民の方々に情報発信をしていく予定です。
教育委員会としましては、子どもたちの未来に向けて、よりよい教育環境を整えることを最優先するとともに、児童、保護者、地域の方々との対話を重ねながら計画的に再編を進めてまいります。
最後に、吉田小学校統合時期の最終決定についてお答えをさせていただきます。
匝瑳市学校再編基本計画素案では、令和9年4月に豊栄小学校への統合を予定しており、先ほど御説明したとおり、地区説明会、保護者会等で計画どおり進めていく予定である旨を説明しております。
教育委員会としては、計画どおりに統合を進めていきたいと考えておりますが、保護者、地域の方々からは、統合が急であるという意見をいただいております。今後、吉田小、豊栄小、両校児童の交流会を実施するなど、吉田小児童、保護者の不安感を軽減するための取組を実施してまいります。そして、夏休み前に第2回アンケートを実施しまして、その結果やこれまでの各説明会の意見等をまとめ、7月21日の第2回学校再編計画検討委員会で報告するとともに、吉田小の再編に向けたスケジュール案について協議する方向で検討をしております。
【回答】学校教育課長
私からは、教育長の答弁に補足させていただきます。
吉田小児童アンケート結果についてお答えさせていただきます。
吉田小、全校児童25名に、4月27日から5月12日の期間に学校にて実施し、回答率は100%で、以下のような回答結果となりました。豊栄小に通うことについて、「賛成」24%、「どちらかといえば賛成」20%、「どちらかといえば反対」20%、「反対」36%となっております。「賛成」、「どちらかといえば賛成」が合計で44%、「反対」、「どちらかといえば反対」は56%となっております。また、低学年、高学年と分けますと、低学年の1から3年生は、「賛成」、「どちらかといえば賛成」が41.7%、「反対」、「どちらかといえば反対」が58.3%、高学年、4年生から6年生、「賛成」、「どちらかといえば賛成」が46.2%、「反対」、「どちらかといえば反対」が53.8%という結果になっております。
「賛成」、「どちらかといえば賛成」の主な意見としては、新しい学校生活、友達ができるのが楽しみ、大人数での行事は盛り上がって楽しい、スクールバスで登校できるのが楽しみという声がありました。「反対」、「どちらかといえば反対」の主な意見としては、新しい友達ができるか心配、いじめや悩みが増えるかもしれない、現在の学校の縦割り活動や行事、校庭での遊びができなくなることが嫌という声がありました。
保護者については、回答数19名で、「賛成」はゼロ、「どちらかといえば賛成」55%、「どちらかといえば反対」30%、「反対」15%という結果でした。
「どちらかといえば賛成」の主な意見として、友達との交流機会が増えること、子どもたちの気持ちを尊重した丁寧な説明、交流の場、教育の質、通学の安全性等が確保できるならば受け入れるという声がありました。「どちらかといえば反対」、「反対」の主な意見としては、少人数教育のメリットが失われる、環境の変化に子どもがついていけるか不安、決定が急で、保護者、地域の意見を反映していないという声がありました。
アンケート結果による児童、保護者の思いをしっかり受け止め、統合に対する不安感を交流会や説明会を実施していく中でできるだけ解消し、計画を進めてまいります。
【再質問】
1、
吉田小の保護者や地域の方からは、急過ぎるという声が多かったと感じております。統廃合の理由が財政面や先生の負担軽減など、いろいろあるかと思うんですけれども、通常3年後くらいに統合というのが一般的なところ、吉田小の場合、今年度という従来に比べて非常に短いスケジュールで進める主な理由としては、私の認識としては、今の全校生徒の人数、そして、これから入学してくる一学年ごとの児童の人数の少なさだというふうに認識しているんですけれども、いかがでしょうか。
【回答】学校教育課長
議員お見込みのとおり、吉田小の児童数が学校再編基本計画にある許容できる小規模校の下限、これを60名としておりますが、これを大きく下回っております、25名ですので。それにより、全学年が複式対象となり、ほかの学校と比べ、教育環境の不均衡や地域格差が生じており、義務教育の機会均等の観点からも早急に改善していく必要があると認識しております。
2、
吉田小、あるいは豊和小、共興小もですが、今の学校の環境がとてもよいと学校に通う児童も保護者も思っていまして、統合するのは、児童の人数の減少などの事情はあるにせよ、統合して、受入先の学校に行くことの教育的な意義が見いだせない児童、保護者もいると思うんですけれども、その辺の教育的な意義について、改めて御説明お願いします。
【回答】学校教育課長
授業をはじめ、様々な教育活動において、小規模集団の中では、アットホームで目が届きやすいというメリットがある反面、以下のデメリットが指摘されております。
1つ目、少人数により人間関係の幅や選択肢が少なくなる、人間関係の固定化、閉塞化しやすい。2つ目、多様な価値観や意見に触れる機会が減る、多様性への体制や合意形成、意見をまとめるなどのスキルを育成する機会が不足しがちになる。3つ目、運動会などの学校行事や集団活動に制限が出る。4つ目、学力やスキルの競争原理が働きにくい。
以上のようなデメリットが指摘されております。
児童の将来を考え、よりよい成長のためには、できるだけ早く一定規模、小規模の下限を超える規模、こちらの集団の中での学習、体験活動ができる環境を整えることが第一であると考えております。
3、
それから、説明会の中では、何も使われない空き施設として放置する期間を短くするために跡地利活用について早めに動いてほしいという意見もあったんですけれども、閉校前から動くことは可能なんでしょうか。
【回答】企画課長
学校跡地の利活用を円滑に進めるためには、まずは、地域や保護者の皆様の閉校に当たっての合意形成、そして、確実な閉校時期の把握が極めて重要な前提条件であるというふうに考えております。これらが曖昧なまま具体的な利活用の検討を行うことは地域の混乱を招きかねず、避けるべきであると考えております。
4、ありがとうございました。
最後に、教育長、これは今すぐの話ではなく、今後のこととして頭の片隅に置いておいていただければと思うんですけれども、統廃合が進むと、特に閉校する地域でなんですけれども、地域住民の方々から、あるいは、保護者の方々のお話を伺っていますと、地域の学校がなくなるという体験を通して、このまま匝瑳市がどんどん衰退していくんではないかという不安が広がっていくんではないかと懸念しております。
ですが、衰退ではなく、確かに少子化の中で形は変わっていくけれども、匝瑳市はこういうことを目指していくんだ、匝瑳市の教育はこういうことを目指していくんだというところの大きなビジョンとなるもの、指針となるもの、あっという間にもうすぐ新学習指導要領も下りてくるような流れの中で、そういったことも踏まえて、大きなビジョン、ラーニングコンパスというようなものが今後必要なのではないかと思うんです。
例えば、AIがこれから急速に進歩して、AIが何でも答えてくれる、何でもやってくれるという便利の世の中になる時代の中で、学校の役割は何かといったときに、私は、共に学び、共に社会をつくっていくということではないかと思うんです。
ですから、以前も申し上げたんですけれども、共に社会をつくっていくために、対話による合意形成の機会の充実、ルールメーキングですとか、近頃はスクールメーキングといった言葉、そういったものも果敢にチャレンジしていく、あるいは、成田空港の機能強化で、これから国際交流も増えていくかもしれない、その中で、英語力も大事なんですけれども、やはり対話力とかコミュニケーション能力が充実していないと対等に対話できないと思うんですね。
そういった中で、対話の必要性、こういうのが必要になってくると思うんですけれども、これからのビジョンについて、いかがでしょうか。つくるというか、指針となるもの、いかがでしょうか。
【回答】教育長
現時点での考えということですけれども、学校再編がどんどん進んでいく中で、恐らく小学校の数も大分、10年後、15年後には減っていくと思います。
やはり国が示すと同じように、共同的な学び、つまり、多くの人と関わって、そして、皆がこのふるさと匝瑳を愛して、外に出ても、また、やがて帰ってこられるような誇れるまちづくりがまず必要だと思っています。
それから、教育に関しては、今、議員からも御指摘があったように、これからは自分をアピールできる力、そして、様々なことをプレゼンできる力、プレゼンテーション能力といいますけれども、それらを、やはり統合した暁には、多くの仲間とともに語り、そして、話し合い、協議する、そういった体験を通して、そういう力、発信力をぜひ身につけていただきたいというふうに考えております。
どうもありがとうございました。これからの匝瑳市の教育に期待しております。