Think globally,Act locally!


 「地球規模で考え、地域で行動しよう」

地球環境は、人間の経済活動により刻一刻と悪化していますが、大きな問題に対して世の中の流れを待つのではなく、ローカル、つまり地域からアクションを起こしていく。1人ひとりが足元から行動していく。

経済の話で言えば、グローバル企業に搾取されるグローバリゼーションから、資源やお金を地域で循環させるローカリゼーションへ。

そんな願いを込めています。

地域循環、環境、教育、食、子育て、移住政策 

1.食料安全保障の観点から持続可能な農業へ

  • 日本の食、農業は海外に大きく依存しており、海外情勢により、簡単に揺らいでしまいます。自治体でも依存度を下げていく取り組み、自立した農業の確立へ向けて、小さくても自分たちに出来ることをやっていくべきだと考えます。将来、実を結ぶような「未来へのタネまき」を今、始めるべきではないでしょうか。 
    • 日本の食料自給率はカロリーベースで38%  
    • 品目別で見ると‥
      • 大豆 6%(日本食に欠かせない味噌、醤油、豆腐などの原料)
      • 小麦 15%(パン、麺、醤油などの原料)
      • 肉類全体 53%(家畜の飼料を考慮すると8%)
      • 一方、高い自給率なのは、米99%、野菜79% 
      • しかし‥農家の減少。化学肥料の多くを輸入に依存。野菜のタネの自給率は10%以下。
  • 給食をオーガニックに!
    →多種多様な生きものがいることで自然本来の循環が生まれます。生物多様性のある豊かな環境を後世に引き継ぎ、食育と共に地元愛を育みたい。有機農法への転換支援を。
    • 日本で認可されている添加物は世界トップクラス。食卓に並ぶものに限らず、子どものおやつは添加物が盛りだくさん。幼児期は体の基礎ができる時期であり、味覚をつくる時こそ無添加のものを。
  • エディブルスクールヤード 「farm to table(菜園から食卓へ)」
    • 菜園から食卓へ一連の流れの体験を通して、さまざまなことを学んでいきます。野菜を育てる菜園には多様な生き物がいて、それぞれが役目を担っているからこそ循環している。そこは、小さな地球そのもの。その循環の中に自分がいる‥。日々の暮らしのなかで、目の前の食べ物がどこからやってきたのか、どんな環境でどんな人たちの手で育てられ、運ばれ、どんな思いで調理され、テーブルに並んでいるのか、思いを巡らせることはあるでしょうか?食べものやいのちの繋がり想いを馳せる想像力や、本質を問う思考力と行動力を育むことで、本当の意味の持続可能な未来をつくる、大きな力になると私は考えます。
    • 「人として生きることの真ん中にあるのは、食べること」自分の命をつくっている食と自然の循環のつながりが、すべての子どもの日常になったら、どれだけ人生が、そして世界が豊かになるでしょうか。

2.「エネルギーの自給・自立・循環」

  • 日本のエネルギー自給率は12.6%。「脱炭素先行地域」エネルギーの地産地消を。
  • エネルギーの地産地消が進めば 
    • →大手電力会社やエネルギー大国への依存度が下がる。
    • →災害時の停電による負担が減る。
    • →エネルギー消費によって外へ出ていったお金が地域でまわる。(地域電力会社との契約で)
  • 建築物におけるエネルギー消費は全体の3割。断熱が進めば、消費電力が大幅に少なくなります。
    • 高い断熱住宅では、夏でも冬でも、ほぼ“”エアコン要らずに。
    • 我慢の省エネではなく、快適な省エネが可能に。
    • 学校断熱ワークショップを!
      • 地域の工務店の指導のもと、子どもたち自らが教室の断熱回収をすることで、主体性を持って問題解決にも。

3.時代にあった教育へ

  • これからの社会が、どんなに変化し予測困難になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断し行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。(学習指導要領より)
    • 社会のあり方はどんどん変化しています。大事なことは学んだことを社会でどう生かすか。学力向上は目的のための手段であり、目的ではありません。正解を暗記するだけの学習から、「知りたい!」という探求心を育めば、学ぶことがもっと楽しく。
    • 点数で子どもを評価することは果たして本当に子どものためになるでしょうか。
    • 競争よりも、共創。独りではなく一緒に社会を創っていく、学校はその練習の場となるべきではないでしょうか。弱点を補いあい、それぞれの強みを生かし合う社会に向けて。
  • 「主体的・対話的で深い学び」をもっと。
    • 世界は多様性を認める社会を目指しています。「みんな違っていい」ということは、違う個性を受け入れ、共に生きていかなければいけません。そこには、対立が生まれることもあるでしょう。対立をどう解決していくか。そこで必要になるのが「対話」です。
    • 意見の違う他者と対話し、合意形成を図ることで、問題解決力が養われます。
    • ルールメイキングをすることで、当事者意識を持って、社会は自分たちの手で変えていく練習になります。
  • 学びの選択肢
    • 主体性を育むためには、選択肢があり、自ら選ぶこと。選択肢がなければ、諦めを覚え、考えることを止めてしまいます。
  • そろえる教育 から 伸ばす教育へ
    • 「みんな一緒に」「みんな同じことを」「同じ方法で」の学びは限界に来ています。凸凹の凹を克服することばかり強いていると、学びの楽しさには出会うことができない。自分はこれが好き、これは得意、自分にはこんないいところがある。子どもたちが、自分で考え、動き、そして他者と学び合う。一人ひとり、それぞれの可能性を最大限開花させる教育へ。

4.作って捨てる一方通行の経済モデルから、使い続ける循環型経済モデル「サーキュラーエコノミー」へ

・廃棄物を出さず、資源として循環させ続ける仕組みづくりを。

・匝瑳の「匝」は「めぐる」という意味を持ちます。資源も食もお金も、そして思いもめぐらせていきましょう。めぐりのまち匝瑳へ。