9月定例会 一般質問① 「脱炭素先行地域へ向けた意気込みを伺う」

9月定例会の一般質問が終了しました。早くも任期最後の一般質問。悔いの残らないように臨みました。

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/sosa/WebView/rd/council_1.html

ライブ配信後、大体1週間〜10日ほどで録画が観られるようになります。

私が行なった一般質問の内容は3つの分野です。レポートとして、記します。

「脱炭素先行地域へ向けた宮内市長の意気込みを伺う」
今、世界各地で異常気象による自然災害が起きています。
これは地球温暖化が原因で引き起こしているもので、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、「気温上昇は完全に人間の活動に原因があると断定。温室効果ガスの排出が止まらない限り、気温上昇の傾向も終わることはないだろう」と予測しました。今や温室効果ガスの削減は全世界、地球規模で取り組んでいかなければいけない課題です。
この問題を解決しなければ、子どもたち次の世代が安心して暮らせる世界はありません。
現在、125カ国・1地域が、「2050年までにカーボンニュートラルの実現」を表明し、その動きが国際的に広まっているところです。
日本も、2020年に行われた、内閣総理大臣所信表明で、「2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言いたしました。

日本は今、脱炭素社会の実現に向けて動き始めたところです。

その第一歩として、現在、環境省が脱炭素先行地域を募集しています。
脱炭素先行地域とは、2050年カーボンニュートラルに向けて、地域の特性に合わせて脱炭素社会の実現と地域課題の解決を先行的に進めていく地域、それによって、脱炭素社会が日本全国に広がっていく「脱炭素ドミノ」のモデルとなる地域のことです。
脱炭素先行地域に選定されれば、5年間で最大50億円程度の補助金が交付されます。しかも、補助率も匝瑳市の場合では最大で3/4になります。
経済効果も、期間中で40~100億円、実現後も継続して3~5億円と見込まれています。

その地域の選定にあたっては、カーボンニュートラルが実現可能なだけの、再生可能エネルギーのポテンシャルを持っている必要がありますが、匝瑳市には、環境省が「地域共生・裨益型再エネ」優良事例として紹介し、全国的にも注目されているソーラーシェアリング等、そのポテンシャルが十分にあります。
そして、昨年12月に、「匝瑳市ゼロカーボンシティ宣言」をし、宮内市長も6つのまちづくりビジョンの中で「SDGsの推進。自然エネルギーを活かした脱炭素先行地域の実現」を掲げています。

事業者や各種団体によるゼロカーボン匝瑳推進協議会も立ち上り、実現に向けて計画づくりが進められています。もう立ち止まる理由がありません。

匝瑳市が脱炭素先行地域として動き始めたら、ゼロカーボンの実現だけでなく、今まで市外に出ていっていた電力消費に伴うお金が地域でまわります。
災害時の避難所となっている学校や公共施設等に太陽光発電と蓄電池を設置すれば、3年前に経験したような長期停電時の非常電源として活用できます。

千葉県では脱炭素先行地域に選定された所はまだありません。
千葉のゼロカーボンを、まず匝瑳から!

A、宮内市長より「現在、市では、脱炭素先行地域選定に向けた準備を進めている。市内の脱炭素化を推進し、カーボンニュートラルの実現に取り組んでいきたいと考えている。」と力強い回答をいただきました。次回の2月頃にある募集に向けて、申請の準備を進めているとのことです。

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