9月一般質問③「乳糖不耐症の児童に対して柔軟な対応を」

乳糖不耐症とは、牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を消化吸収するために分解する酵素・ラクターゼの活性が低下し、お腹にガスが溜まったり、ゴロゴロしたり、下痢などの症状を起こすことを言います。

日本人の多くは乳糖不耐症と言われており、実際に私の周りにもたくさんいます。

匝瑳市の学校給食では、牛乳アレルギーがある場合は、医師の診断書を提出の上、牛乳を飲まなくてもいい、という選択が出来ます。

ですが、乳糖不耐症というだけでは、拒否することが認められていません。

さらに、牛乳については、家庭によってさまざまな考え方があり、飲む飲まないの判断があります。

その家庭の判断は尊重されるべきではないでしょうか?

調理に使う乳製品ならともかく、牛乳なら、単純に牛乳を飲む児童の数分(かずぶん)を用意するかしないかだけなので、給食センターでも対応が容易だと思われます。

今のこの時代、柔軟な対応が求められますが、いかがでしょうか?

答:「教育長」

学校給食法施行規則第1条第2項に「完全給食とは給食内容がパンまたは米飯、

ミルク及びおかずである給食という。」と、明記されています。

骨などが成長するのは子ども時代であり、子どもの頃にカルシウムやタンパク質、ビタミンなどを十分に摂り、蓄えることが、身体の成長と、のちの健康にとって特に重要なことであり、また、栄養摂取基準や食育の面からも、とても大切なことであります。

現在、アレルギー等により牛乳を飲む事ができない児童生徒に対しては、各学校に学校生活管理指導表がありますので、その書類に医療機関からの証明を記入後、学校へ提出いただき、牛乳の提供を止めるという方式となっています。アレルギーではないが、医師の診断により乳糖不耐症等の理由で牛乳を飲むことができない場合についても相談があれば同様の方式で対応いたします。

 毎日、数多くの児童生徒への給食の提供を行ううえで、混乱なく安全を確保するためにも、この方式を維持していく必要から、ご理解を賜りたいと思います。

●再質問●

⇨教育長から「乳糖不耐症でもアレルギーと同様の方式で対応していただける」とのお言葉を頂戴いたしました。柔軟な対応に感謝致します。

◎質問1、

乳糖不耐症の児童に対する近隣自治体の対応は?

答:「学校教育課長」

海匝地区と香取地区の各市町の対応は、市町で対応が様々だが、判断基準が必要なため、基本的には年度当初に「医療機関から診断書等」などの書類を提出してもらっている。

また、転校などにより、年度の途中で転入した場合などでも、随時対応可能としている。

◎質問2、

私が、旭市の管理栄養士の女性の方に聞いたところ、“医師の診断書なし”で乳糖不耐症で牛乳を断れる、とはっきりと回答された。他のアレルギーに関しても医師の診断書なしでOKだと。

私の旭市の知り合いの家庭も乳糖不耐症で牛乳を断っていますが、医師の診断書なしでOKだったと言っていた。

多古町、横芝光町も同様に「診断書なし」でいいとのこと。

しかしながら、旭市については、どんな理由であれ、牛乳だったら牛乳分の給食費を一切、返金対応していない。

多古町、横芝光町については、給食費無料なので、返金うんぬんの話がない。

匝瑳市では、保護者から給食費をいただいている。

そして、アレルギーなどで牛乳を断っている家庭については、返金をしている。

その「線引き」として、匝瑳市では医師の診断書をお願いしていると、そういう風に捉えてよいか?

答:「学校教育課長」

その通りである。

◎質問3、

牛乳の値段はいくらか?(1本の値段と1年分の値段)

答:「学校教育課長」

1本あたりの単価は、61.03円(税込み)。

1年分は、192回の喫食として計算すると、11,717円。

⇨塵も積もればで、貴重なお金ですね。

牛乳代が返金されない自治体もある中で、匝瑳市はしっかり返金対応をしている、と。

外へ目をやると、匝瑳市も今、出来る範囲で柔軟に対応していただいている、ということが分かりました。

こういった細かい1つ1つの事案に柔軟に対応することが、子育てしやすいまちになってくると思いますので、これからも子どもや保護者、市民の目線に立った行政運営をしていただくことを願っています。

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