9月一般質問②「ふるさと納税額アップに向けた戦略と現状、今後の展開について」

【登壇質問】
今の匝瑳市の厳しい財政状況を考えれば、ふるさと納税は自主財源を増やすための即効性のある有効な手段だと考えます。現在、匝瑳市ではプロジェクトチームをつくって、ふるさと納税の納税額アップを目指しているところだと思いますが、どのような戦略で動いているでしょうか。また、現状と今後の展開をお聞かせください。

【再質問】

寄附金の額が前年の同じ時期と比べて1,282万円ほど増加、そして、寄附額アップにつながる返礼品の数も今年度の4月と比べて89件増加しているという状況ということですね。

  私も返礼品の発掘で協力しようと思いまして、担当職員の方と話すこともあったんですけれども、市内の返礼品になり得るであろうなというものの洗い出しですとか、市内の物産品をよく把握しているなというふうに認識しました。非常に今、頑張っているなというふうに私、思っております。

  それで、伺いたいんですけれども、返礼品の登録は、申請してから実際に掲載されるまで時間差があるわけなんですけれども、現状、まだ申請中のものであったり準備中というものというのはあるんでしょうか。

質問:またさらに15件、申請中ということで期待しています。

  中間事業者ですとか、職員でも気づかなかったものもあるかもしれませんので、市民への呼びかけも大事かなと思うんですけれども、市民への情報提供の呼びかけはされているんでしょうか。

質問:やはりこれから市民と協働して一緒にまちづくりをしていくという意味でも市民の協力も必要かなと思いますので、検討をよろしくお願いします。そして、匝瑳市は歳入確保に向けて、今、力を入れているんですという、市民が、よし、協力しようという心が動くような呼びかけをお願いできればと思います。検討、よろしくお願いいたします。

  それで、現地決済型も有効な手だてかと思うんですけれども、現地決済型を導入してはいかがでしょうか。

質問:

今、担当職員が頑張っているところ、先行事例を出して大変恐縮なんですけれども、茨城県の境町がふるさと納税で非常に注目されています。今の橋本町長がこの分野に非常にたけた方で、町長就任前の約10年前のふるさと納税額が年間で6万5,000円だったところから、年々、軒並み納税額がアップして、令和3年度では48億円、令和4年度で59億円、令和5年は99億円までになったそうです。この町長は、全国のふるさと納税の何が人気で幾らぐらい入ってきているのかを全部頭に入っているとおっしゃっていました。しっかりとマーケティングに力を入れているんですね。

  それで、一番取り上げられる話が干し芋の話なんですけれども、干し芋の需要に対して供給が追いついていないということを知り、サツマイモの産地じゃなかったのに農家さんにお願いして生産してもらい、国の補助金を活用して干し芋の工場を造り、ふるさと納税の返礼品にしたら1年間で1億円を超えるようになり、2年間で投資額を回収することができたそうです。そして、稼いだ税収によって、全天候型の子どもの遊べる施設を造ったり、グローバルな人材を育てる意味で、境町に暮らせば子どもは英語がしゃべれるようになるということを目指して英語教育に力を入れて、そして子育て世帯の移住を促進したり、東京まで高速バスを出したり、隈研吾の建築物も7軒も建てたりと、超がつくほどのサクセスストーリーではあるんですけれども、すぐ真似して簡単にうまくいくわけではないにしろ、学ぶべきものがあると思うんですよね。ですので、茨城県、お隣ですし、担当職員で一度研修に行ってもいいんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

質問:境町ではふるさと納税はファンづくりで、リピーターをつくるという認識の下、取り組んでいるそうなんです。私もそれは納得です。

  ふるさと納税するときに、利用者が使い道を選ぶと思うんですけれども、大くくりの広く使える用途のカテゴリーも必要だと思うんですけれども、応援したくなるような、もう少し具体的なふるさと納税の使い道を選択肢に入れたり、あとは、説明責任として納税したお金がどうなったか、結果を伝えることによってファンづくりにもつながると思いますが、いかがでしょうか。


今、進めている行財政改革も必要です。それと同時に、稼ぐ自治体を目指してほしいと思います。稼ぐ自治体であれば、しっかりとした歳入があれば、必要なものを建てたり導入するときにお金がないと悩まなくて済む、今はとにかく税収アップ、歳入確保が絶対的に必要かなと思います。将来的な持続可能な匝瑳市をつくっていくためにも、ぜひふるさと納税に力を入れていただきますよう、よろしくお願いいたします。

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