6月一般質問③ 子どもの選択肢「不登校児童の学びの確保と居場所づくり」

文科省は2018年に出した不登校児童に対する指針として、 

「学校へ戻すことだけがゴールじゃない」と示しています。

これまで日本の教育は学校に依存する制度であったため、学校に行けない子どもにとっては、

「学校へ戻れない自分はダメだ」「このままでは大人になれない」と将来を悲観することにつながっていました。

ですが、今は違います。

文科省は「誰一人取り残さない学びの保障」に向けた対策をしようと動いています。

千葉県では「不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例」が、この春、制定されました。

Q、匝瑳市では、不登校児童に対して、どのような学びの場を提供しているのか?

県の条例に対して、対応していくのか?

A、不登校児童生徒への支援として、八日市場ドームにおいて匝瑳市適応支援教室(さわやかルーム)を運営している。適応支援教室は、児童・生徒の課題解決のために、平日の午前中、八日市場ドームの施設を活用して支援員による教育相談や学習活動・レクリエーション、スクールカウンセラーによるカウンセリング等を実施するものである。
また、適応支援教室に通うことのできない児童生徒については、状況に応じてスクールソーシャルワーカーによる家庭訪問を行っている。さらに、福祉課の家庭相談員と連携し、保護者の相談にも対応をしている。
その他、市内の3中学校に各1名心の教室相談員を配置し、不登校気味の生徒に対する相談活動や触れ合いにより、悩みの解決と学校生活への適応を図る等の支援を行っている。これらの活動を通し、人間関係の改善や悩みの解消、学習支援等に効果を上げている。
また、各中学校には登校しても教室に入りにくい生徒等の居場所として、適応支援教室を設置し、空き時間になっている教諭等を割り振り、学習支援や教育相談を行っている。
その他、こうした別室に登校している生徒や欠席の続く児童生徒の実態に応じてタブレット端末を活用し、学習補助や相談活動に役立てようと模索している学校もある。
今後も、学校や適応支援教室、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、心の教室相談員等の連携により、不登校の児童生徒に寄り添い、心の声をしっかりと受け止めながら、不登校児童生徒の将来における社会的自立への支援をしていきたい。
千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例については、県による基本方針の策定を見極めたうえで、調査研究をいきたい。

⇨大事なことは。「不登校でも大丈夫なんだ」と思えること。

「今の自分でいいんだ」「ありのままでいいんだ」と思えること。

そのために、勉強できる場所だけでなく、好きなことを好きなだけ出来たり、何もしたくなければ何もしないで過ごせるような、居場所が必要だと考えます。

そして、もう1つ思うことがあります。それは子どもがあまり外で遊んでいない、ということ。

こんなに自然が溢れているのに、自然の中で遊んでいる子が非常に少ない。 

昔は、川でも泳いだし、木登りもしたし、怒られながらも遊びを通して、さまざまな生きる知恵を学んでいました。

今は、子どもがケガをしないように、大人が先回りして危険なものを取り除いてしまう。

段々と、大人が用意したものでしか遊べないような子どもが増え、生きる力が弱まっていると感じています。

そこで、子どもたちが遊びを通して生きる力を身につける場所、冒険遊び場、通称「プレイパーク」が必要だと考えます。

学校はケガなどの責任を問われるので、いろんなことが気軽に出来ない。

プレイパークの共通ルールは、「ケガは自分もち」。

本来、当たり前ですよね。

先日、その先進地でもある川崎市の「子ども夢パーク」に視察に行ってきました。20年前に作られた公設民営の施設で、日本全国から、時には海外からも視察に来る人が絶えません。

平らじゃないボッコボコの広場や、手作りのウォータースライダーがあって、子どもたちは泥だらけになって遊んだり、木登りしたり、ノコギリを使って木工やったり、火を起こしたり。楽器などいろんなことが自由に出来る。

大人があーだこーだ言わない。みんな想像力を膨らませて自由に遊んでいるんです。

不登校の子はもちろん、誰でも集える居場所。

プレイパークが匝瑳市にも必要だと思います!

新しく作る必要はありません。廃園になった「のさか幼稚園」が使えると思うんです。

子どものためにあった施設は、やはり子どものために。

Q、のさか幼稚園だった場所を、子どもの居場所とプレイパークにしませんか?

A、のさか幼稚園については、備品整理の終了後に、匝瑳市跡地等利活用検討会議へ報告し、協議される予定である。

⇨30年以内に首都直下型地震が起きると言われています。5月末にも大きな地震がありました。

大きな災害が起きた時に、今の子どもたちは生き残れるでしょうか?

昔の子どもは自然の中で遊び、逞しかった!

でも今は違います。

子どもが自然の中で遊ばない。火が使えない、刃物が使えない。そういう機会に出会わなければ、大人になっても使い方がわからない。信じられないかもしれませんが、そんな世代が出来るんじゃないかと危惧しています。

気候変動によって、今まで経験したことのない大きな災害が起きるような時代です。

災害が起きて、炊き出しをしなければいけないのに、火の起こし方も知らない、では、困ります。

自分の身を守る、自分たちの力で生き延びていける。そういう世代を、作っていかなければいけません。

大人にはその責任があります。

Q、現在の教育、災害に備える教育は十分と言えるでしょうか?

A、防災教育については、様々な状況を想定して引き続き各学校において進めていく必要があると考える。

⇨プレイパークなら、遊びながら火の扱いに慣れ、効率的な焚き付けのやり方や危険性も体験の中で学べます。

のさか幼稚園の場所なら、万が一の場合もすぐ近くに消防署があります。

そして、図書館もある。空いていれば、雨の日でもアリーナでスポーツが出来る。

さらに市民農園で土に触れることも出来ます。農業が盛んなところですから、簡単な野菜くらいは子どものうちに作れるようになったらいいと思いませんか?その先生はそこら中にいます。

土には、ストレスを和らげてくれたり、免疫力アップの効果もあります!

学校だけではない、遊びを通じた、多様な学びの場を。

子どもの居場所の選択肢が増える事を祈っています。

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