【再質問】
問1:制服の見直しに際して、検討委員会に当事者である生徒が参加していたことは、とてもよいことだと感じております。少し前なら、そんなことは絶対なかったのかなと思うので、この時代の流れは喜ばしく思います。
ちなみに、この検討委員会に生徒を参加させる案というのは、どこから出てきたんでしょうか。
答:3中学校の校長の話合いにより、生徒の意見を取り入れていくということになりました。
問2:もう少し踏み込んで個人的に理想言うならばですけれども、生徒が中心となって進めていけたら、よりすばらしかったのかなと思います。
いわゆるルールメイキングに取り組んだ学校の様子を見ると、先生や保護者の意見を聞きながら生徒が意見を集約させていく。そして、何度も生徒同士でミーティングしたりタブレットを使いながらプレゼンする光景が広がっているんです。それってもう、社会人になって企業でやっている風景そのものなんですよね。
匝瑳市では、制服に関してしばらくこういった機会はないと思いますが、ほかに何か決めることがある際は、ぜひ思い切って生徒に運営、決定を委ねる、そういった判断をしていただきたいと思います。もちろん先生はそれを見守る伴走者という形で。
そして、校則、生活の決まりについてなんですが、匝瑳市では生徒総会など、定期的に見直しがされていますし、理不尽な校則はないと思うんです。
しかし、これはどこでも言えることなんですが、結果として、いろいろな決まりが多くて、それが窮屈に感じる人も少なからずいると思うんです。そして、中学生らしさという言葉はよく使われるんですが、その中学生らしさに押し込まれていく窮屈さを感じる人が一定数いると思うんです。
中学生になると、髪型や服装の面白みをそぎ落としていかなければいけない。私は、ピンク色で気分が上がる子がいればピンク色を身につけたっていいんじゃないかと思うんです。髪型だってツーブロック、今や行政職員、県の職員だっています。議員にもいます。制服を着たくない子がいたら制服を着ない選択があってもいいんじゃないかと思うんです。
それから、中学生の衣替えの移行期間が設けられていますが、寒い時期から暖かくなってきて、急に1日暑い日があったりする。でも衣替え移行期間にも入っていないから、汗だくで登校するなんてことがあったそうで、それは移行期間を広く取るように変更されたらしいんです。
ですが、そもそも暑い寒いの着脱は個人に任せれば、問題は起きないんじゃないかと思うんです。ルールメイキングを提案しておいて、私がとやかく言うのはおかしいですし、教育委員会としても、学校の判断に任せていると思うんですが、その辺のルールの柔軟性の状況といいますか雰囲気といいますか、どういう感じになっているんでしょうか。
答:各校生徒の実態や服装については、天候の状況に応じるなど柔軟に対応しておりますので、議員が御心配されるような状況ではないと考えております。
もう昔とは違ってきていると。もし、問題があれば生徒自身が提案して、まさにルールメイキングして変えていくということが理想だと思いますので、学校も生徒も私は応援しています。
少し批判的に言ってしまいましたが、ある市内の中学生からは、うちの学校は結構提案を聞き入れてくれていますと、満足そうに話してくれた子もいました。OECDでは、これからの時代に必要な力として、型にはめ込まれるというよりも自ら型をつくることと示しています。私はルールメイキングとつながるんですよね。ですからその練習のためにも、もっともっと子どもたちにルールメイキングをしてほしい、子どもたちに様々な運営、決定を委ねていってほしいと思うんですけれども、その中でもしかしたら、子どもたちの出す提案っていうのは、中には未熟な、訂正したくなるようなものも出てくるかもしれません。
ですが、我々大人の社会もまだまだ課題だらけで、よりよい社会をつくっていくための途中段階です。子どもたちも、よりよいものをつくっていく途中段階と捉えて、ぜひもっともっと柔軟に寛容に見守ることも大事だと思います。匝瑳市でそういった風土がつくられていくことを期待しています。